月別アーカイブ: 2015年11月

給排水管の取替え

マンションなどの大規模修繕工事に際し、設備の事を論じる人は多くありません。

建築はしっかりしていても、設備に不具合が発生すれば直ちに生活に支障が起きます。電気はもちろん水道や排水関係の設備と配管類です。

私たちは大規模修繕工事にあたり、建物の劣化とその原因、そして修繕方法を考慮しながら調査を行います。そして建物に付帯している様々な設備にも目配せを行います。

その中で給排水管については、管の材質をまず確認し、水道管などは各戸の水道メーター以降の部分を抜き取ります。そして抜き取った水道管を輪切りにして目視できる状態とします。

この水道管の抜き取り調査は、将来再びサンプリングした水道管との対比で、時間経過でどの程度劣化が進行しているのかを判断できる材料となります。当然配管の取替え工法か延命工法かを判断する手掛かりにもなります。

仮に取替え工法が必要となった場合、一定程度の年数を要して十分な検証のもとに取り掛かるべきです。

「私の家は昨年リフォームしたばかりなのにまた壁の撤去をしなければならないのか」といったようなことも想定されるからです。

給排水管の取替え工事は共用部だけに留まりません。専有部にまで影響が及ぶからです。

このように考えると大規模修繕工事では、屋上防水や外壁塗装の工事は中学生レベルだとすれば、給排水管の取替工事ともなると大学生レベルくらいの例えが想像できるでしょう。

もちろん取替工事を判断するには、日常の保守を行っている業者さんの意見も参考として重要となります。

抜管画像 036抜き取り下給水管

駒大同窓会広島県支部に参加

今年も駒澤大学同窓会広島県支部懇親会に厚かましくも昨年に続き参加してきました。

とにかく駒大の広島県支部はおおらかです。なにせ同窓生に限らず一般の人の参加が多いことです。

その理由はカープのファン感謝デー当日に行われることが慣例になっているからかもしれません。つまり東洋カープのプロ野球関係者の中には、現役の駒大出身者ならびにOBの方がいて、ファン感謝デーを済ませてその足で会場に足を運び、同窓会の総会に引き続き懇親会にも参加するからでしょう。

今回は総会に引き続き、懇親会前の講演会では、元横浜ベイスターズ監督の大矢明彦さんの講演があり、お話は大変楽しく示唆に富んだ内容でした。

そして講演会の後は懇親会です。会場には駒大同窓生に交じって多くの一般の方も参加者があり、おおよそ200人の大盛況でした。もちろん駒大野球部OB・ボクシング部OB・駅伝OBなどの方も出席です。

プロ野球の関係者では、大矢氏・野村謙二郎前監督・梵英心選手、そして駅伝など陸上で名を馳せた田中宏樹氏などが同じテーブルで楽しく会食を行い、会の途中ではスポーツ関係者の挨拶やサイン入りのユニフォームからボールから色紙などが抽選で当たる。このような状況だからとにかくにぎやかな会でした。

ちなみに田中宏樹氏は岡山県高梁市出身ということをお聞きし、大変親近感を覚えました。

同窓会事務局の皆さま大変お世話になりました。楽しいひと時をありがとうございました。

IMG_0350野村謙二郎氏と子ども

IMG_0355会場と梵英心選手のジャンケン

IMG_0360家族連れの参加者

IMG_0361田中宏樹氏

 

マンションの杭打ち工事データ偽装事件

横浜のマンションの基礎杭の打ち込みデータの偽装事件が発覚した。建築業界の信頼を根底から揺るがす大事件に発展している。旭化成建材一社の問題だけではなく、業界全体の体質的な問題に発展しかねない事態となっている。

報道によると杭工事を施工した旭化成建材が大々的にクローズアップされているが、マンションの販売会社ならびに工事をした元請会社にはどのような責任があるのかはあまり表面化していないのが不思議である。

建築工事には前段階の書類審査があり、設計図書ならびに関連する書類審査で許可を得、工事が始まると設計通り(許可審査の図書通り)現場ではチェックするのが監理者である。ところが設計者・監理者は元請工事会社内のスタッフであるがために、第三者的な立場でチェックできない仕組みとなっている。

報道などでは、データの改ざん原因は。「現場での杭の長さなどの変更を行うと工期が間に合わない」といった点が協調されているが、もちろんそのことも一つの要因であろうが、旭化成建材は自らのお客様は直接契約している会社であり、そのもっと先にある消費者が本来のお客様であるといった視点が欠けていたように思われる。

ここは建築生産における品質確保の点から、監理者チェックをどのようにして機能させるかを真剣に考えなければ再度同様な事件が生ずる可能性がある。アメリカのようなインスペクター制度を導入すれば根本的な問題は解消されると思われるが、そのためには施工現場できちんと監理できる建築士など専門家の資質や能力がポイントとなる。

業界のとある人がくしくも言ったことがある。「設計施工は泥棒に金庫番」

建築生産の過程で建て主や施工業者から完全に独立したシステムを導入できるのはまだまだ先の話かもしれない。