耐震補強と高断熱で地震にも強い住宅に変わります。

既存住宅のリフォーム(高断熱改修)で性能と機能の向上をはかる。大半の要求条件をクリアーされると子供からお年寄りまで、年間を通じて暑くもなく寒くない快適で体にやさしい住まいを実現できます。そのうえ地震に強い住まいにもなれば費用面でも一挙両得です。「住の基本性能」が今ほど問われている時はありません。
リフォームといえば、キッチンや水廻りに注目しがちですが、この機会に断熱性を高めるエコリフォームについて考えてみませんか。工法によっては、新たに別の費用を伴わなくても耐震補強が断熱リフォームの過程で同時に出来ます。国は2020年を目標に、省エネ・耐震・バリアフリーの三点で住宅の基本性能の向上を目指します。一般社団法人新木造住宅技術研究協議会(新住協)が公開している技術がそれらの課題をすべて可能とします。

リフォームの場合(高断熱にすれば耐震強度があがる?)

  • 壁体内に気流止めを行う(特殊断熱材を使う)
  • 外壁・基礎に断熱材を付加すればより効果的
  • 気密性を高める工夫ができればもっと効果的
  • 断熱性や遮熱性の高いサッシ・ドアに交換すれば更に効果的
  • 換気設備を計画的に組み込むことができればベスト
  • 計画的な通気を考え、機械的な装置も検討
  • 断熱と耐震の両方を満足させる工法もあります

新築の場合(新しい住まいを高断熱でつくるには)

  • 求める性能に合った断熱材を使用する(外壁・屋根(天井)・床・基礎)
  • 住まい全体を気密性の高いものにする
  • 壁体内に適宜気流止めを行う
  • 断熱性や遮熱性の高いサッシ・ドアを適切に使用する
  • 換気設備を計画的に組み込む
  • 夏季には熱をこもらせないための工夫をする
  • 自然のエネルギーの導入を考える
高断熱住宅(省エネ住宅)の基本は、冬季の昼には太陽熱を取り込み夜間に逃がさない。夏季には昼の太陽熱を遮蔽し入った熱は自然排熱させこもらせない。さらに夜間には冷えた外気を取り込む。このように装置的な構造を計画的に行うことです。そして最も大切な要素は外皮部分を切れの目ない気密材で覆うことです。気密性能が高まると内部の汚れた空気と新鮮な外気との交換が必要となります。しかし空気の入れ替えは大きな熱損失を伴うので熱交換機能の付いた換気装置が必須となります。
新住協事務局長(仙台市在住)の3.11大震災時のレポートを紹介します。彼の家は断熱と耐震補強を同時に行った住まいでした。レポートによれば、「3年前に断熱耐震改修した我が家は、震度7の地震にはほとんど無傷で耐えました。地震時には停電のため暖房器具は一切使えない状況となりました。それでもみぞれ混じりの朝でも室温は12℃くらいになりました。起きている間は15~16℃くらいだからちょっと着込めば寒くありません。そして日が照ると室温は17~18℃に上がります。3月という時期もありますが、暖房なしでも支障なく暮らせました。高断熱がもっと普及していたら、高断熱がもっと高レベルだったら灯油パニックも起こらなかったのです。」 そのような状況下避難所で凍える人をみて、暖房する心情になれなかったともレポートしています。一方夏の夜間にクーラーなしでも寝苦しくないとのことです。それは冷えた外気を室内に取り込む装置を施してるからです。
これからの時代求められるのは、「超省エネ住宅」「真の健康住宅」「人と地球にやさしい住宅」です。それを可能とするのは高断熱・高気密・計画換気、そして自然エネルギーを活用したベストミックスの技術です。石津設計が目指すのは唯一自然素材を生かしたベストミックスの高性能住宅の設計だけです。

高い温熱性能をもった住宅(人にやさしく安全・安心な住宅)

家庭内で発生する事故死亡総数は年間で1万人を超え交通事故よりも多いのです。特筆点は高齢者の浴室での死亡者数は約3,000人といわれています。特徴的なのは冬季の寒いトイレや風呂場で倒れるヒートショックなどです。特に古い住まいの場合、タイル張りの浴室・隙間風のある建具など、高齢者にとって危険な空間です。この危険な空間から少しでもヒートショックの危険性を緩和するためには、浴室乾燥暖房機などの設置は有効です。まず普遍的価値である健康を守るためにはこの辺りの改善を優先すべきと考えます。
熱い寒いは女性に限らず冷え症の人にとって冬の寒さや夏のクーラーは辛いものです。住まいに限らずこのような環境に置かれているオフィスも多数あります。 
住まいづくりにおいて、これからの時代は介護の受けてと介護を行う人にも配慮した住まいを考える必要があります。
当然ながら、安全安心の住宅は災害にも備えたものでなければなりません。

健康障害排除住宅

住宅の結露を原因とするハウスダストは、喘息・アレルギー・アトピーなどを引き起こし、使っている建材からは、有害物質が原因となるシックハウス症候群などの元となる物質があります。本来最も安全で安心・快適でなければならない筈の住まいが人の健康に障害を与えてはいけないのです。シックハウスのことを正しく知っている人は少ないのです。シックハウスの原因物質は尿素とホルマリンですが、これらの物質は高温環境になるほど放散量が増加します。そのうえ加水分解といって、水に溶け込みやすい性質も持っています。つまり夏季にはより放散量が増し、空気中の湿気に溶け込むのです。溶け込んだガスは重く床面に滞留しがちとなります。このことは大人より床面に近い小さな子供に多くの影響を及ぼすのです。シックハウス症候群の怖いところは、一度発祥すると日常生活に大きな支障が生ずるほどの影響が出る。当然ながら心身とも耐え難い苦痛を伴うことも知られています。
高断熱で高気密、そして計画的な換気ができる仕掛け。そして、自然から与えられるエネルギーをフルに取り入れ活用した住まいではすべての健康阻害要因をなくすことができます。これからの住宅にはスペックで表示された性能で評価されるでしょう。

環境にも優しい超高断熱・長寿命住宅

大量に資源を消費するスクラップ・アンドビルドから、建物を守りながら長く使う維持保全が時代の流れ。住まいを長く使うことで環境保全に貢献。「捨てる世紀から生かす世紀へ」なのです。これまでの住い造りは性能面にあまり目を向けられていませんでした。そのため、「建て替える年数が短い・冷暖房機器に頼らなければ過ごせない」などでした。高性能の住宅が普及すれば、化石燃料に頼る冷暖房機器は補助的なものとなるでしょう。
高温多湿の気候風土の中で、長寿命の住まいを可能とするのは高断熱で高気密の住宅です。

超省エネ住宅が主流となります

住宅エネルギーを化石燃料から自然の恵みで生かすことで、自立循環型住宅を指向。エネルギー消費の削減目標50%で、地球に優しく家計にもやさしい住宅となります。
石津設計では、断熱材を使用している住宅なのに年数が経過するとその効果がなぜ少なくなるのか?といった素朴な疑問を考えてきました。住宅の温熱性能は断熱材だけでは満足させることはできなく、気密性と計画的な換気・通気などがベストミックスでなければ満たされないことに気づきました。
国の省エネ政策も大きく変わろうとしています。先進国最低レベルの省エネ基準を見直し、熱損失係数:Q値を2.7(Ⅳ地域)を見直し強化することも検討されています。そして2020年から住宅にも省エネの義務化もあわせて検討されています。私たちは国が定める基準を大幅に超えたQ値を1.0にすることを目標としています。おそらくいろんな技術の組み合わせで高レベルの性能をもった住まいができるでしょう。無暖房で無冷房の住まいを手にすることによって、長寿命住宅・真の健康住宅が可能となります。既にこのような住宅が増えつつあるのも事実です。
省エネ住宅が普及すればお年寄りから小さなお子さままで、「人にやさしく地球にも優しい」住まいとなるのです。
やはりこれからの住まいとして求められているのは、高断熱・高気密・計画換気・自然エネルギーの活用を中心とした住宅でそれが主流となるでしょう。